エクセルのSUMIFで0になる5つ原因と対処法
今回の記事では、エクセル(Excel)のSUMIF関数の結果が「0」になる原因と対処法について解説しています。
5つの原因と対処法を紹介しています。
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エクセルのSUMIFで0になる5つ原因
エクセル(Excel)のSUMIF関数を使って指定した条件と一致したセルに入力されている数値を合計したが、答えが0になる原因と対処法について解説しています。
- 引数の順番が間違っている
- 検索範囲と条件に指定した文字列が違う
- 合計範囲が文字列になっている
- 検索条件の文字列に「""」をつけていない
- 検索条件のセルに「""」をつけている
原因1|引数の順番が間違っている
SUMIF関数の引数の順番が間違っていると、SUMIF関数の結果は「0」になります。
SUMIF関数の書式は、「=SUMIF(範囲,検索条件,合計範囲)」です。
SUMIF関数の引数は3つです。
セルの範囲を選択する引数が2つあります。
検索条件を探す範囲と合計する範囲の順番が間違うとSUMIF関数の結果は「0」になります。
複数の検索条件に一致するセルの値を合計することができる「SUMIFS関数」の書式は、「=SUMIFS(合計対象範囲,条件範囲,条件,・・・・・・)」です。
SUMIF関数とSUMIFS関数では合計の対象となっている範囲と条件がを探す範囲が逆になっています。
気を付けてください。
原因2|検索範囲と条件に指定した文字列が違う
SUMIF関数の引数の「条件」に指定した文字列と検索範囲に入力されている文字列が違うと、SUMIF関数の結果は「0」になります。
SUMIF関数の引数で指定している文字列と検索範囲の文字列が同じか確認してください。
文字列が違う原因は、誤字脱字だけではありません。
検索範囲に半角で入力されている文字を全角で検索したり検索範囲に全角で入力されている文字を半角で検索したりしたときも結果は「0」になります。
また、引数の検索条件に「〇」を指定し、「○」がついているセルの数値を合計したが「0」になります。
「○」を入力する方法には、「まる」と入力し「変換」キーを押す方法があります。
変換キーを押して表示される一覧を見てください。
一覧表示に「〇(漢数字)」と「○(記号)」の二つの「○」が表示されます。
「〇(漢数字)」と「○(記号)」は違う文字列です。
検索範囲には漢数字の「○」が入力されていて、SUMIF関数の引数に記号の「○」を指定したとき、SUMIF関数の結果は、「0」になります。
原因3|合計範囲が文字列
SUMIF関数の引数の「合計範囲」で参照しているセルや範囲内のセルに文字列が入力されているとき、SUMIF関数の結果は「0」になります。
SUMIF関数の引数の「合計範囲」で参照しているセルや範囲内のセルに入力されている値を数値にしてください。
数字だけが入力されている
SUMIF関数の引数の「合計範囲」で参照しているセルや範囲内のセルに「1」や「2」などの数字だけが入力されている文字列を数値に修正する方法を紹介します。
参照しているセルに「1」や「2」など数字だけが入力されている文字列を数値に修正する手順は、次のとおりです。
- 「1」や「2」などの文字列が入力されているセルをクリックする
- 選択したセルの横に「!」記号が表示される
- 「!」記号をクリックする
- 「数値に変換する」をクリックする
「数値に変換する」をクリックすると、参照しているセルに入力されている文字列が数値に変換されます。
「0」が表示されている合計が、正しい結果に自動的に修正されます。
エクセル(Excel)のSUMIF関数を使って合計を計算した結果が「0」になったとき、引数で参照しているセルや範囲内のセルに入力されている値が数値か文字列かを確認してください。
単位がついた数字が入力されている
エクセル(Excel)のSUMIF関数の引数で参照しているセルや範囲内のセルに「1円」や「1cm」のように単位をつけた数字が入力されているときは、単位を削除してください。
「1円」や「1cm」のように単位をつけてセルに入力された数字は文字列です。
文字列が入力されているセルをSUMIF関数の引数で指定すると結果は「0」になります。
セルに入力した単位を削除してください。
エクセル(Excel)のSUMIF関数の引数で参照しているセルの数値を「1円」や「1cm」のような単位がついた数値にしたいときは、エクセル(Excel)の機能の1つである「セルの書式設定」を使って単位をつけてください。
「セルの書式設定」を使って単位をつける方法については、「エクセルのユーザー定義で単位を数値に自動でつける方法」を参考にしてください。
原因4|検索条件の文字列に""をつけていない
SUMIF関数の引数の「条件」で文字列を指定したとき、指定した文字列を「””」で挟まなければSUMIF関数の結果は「0」になります。
例えば、商品の売り上げ一覧表で「A支店」の合計売上金額を計算するとき、結果を表示するセルに「=SUMIF(支店名が入力されている範囲,A支店,売り上げ金額が入力されている範囲)」と入力すると結果は「0」になります。
商品の売り上げ一覧表で「A支店」の合計売上金額を計算するときは、結果を表示するセルに「=SUMIF(支店名が入力されている範囲,"A支店",売り上げ金額が入力されている範囲)」と入力してください。
「A支店」は文字列なので、必ず「””」で挟んでください。
原因5|セルの参照で""をつけている
SUMIF関数の引数の「条件」で文字列が入力されているセルを指定したとき、指定したセルを「””」で挟むとSUMIF関数の結果は「0」になります。
例えば、商品の売り上げ一覧表でセルA1に入力されている「A支店」の合計売上金額を計算するとき、結果を表示するセルに「=SUMIF(支店名が入力されている範囲,"A1",売り上げ金額が入力されている範囲)」と入力すると結果は「0」になります。
商品の売り上げ一覧表でセルA1に入力されている「A支店」の合計売上金額を計算するときは、結果を表示するセルに「=SUMIF(支店名が入力されている範囲,A1,売り上げ金額が入力されている範囲)」と入力してください。
「A支店」は文字列ですが参照しているセルは「””」で挟まないでください。
SUMIFが0になれば5つの原因を確認
今回は、エクセル(Excel)のSUMIF関数を使って指定した条件と一致したセルに入力されている数値を合計したが、答えが0になる原因と対処方法を解説しました。
参考にしてください。
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