MOSはいきなりエキスパートに合格できるか?難易度・出題範囲の違い

モス

MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)資格試験は、就職や転職でエクセル(Excel)やワード(Word)、パワーポイント(PowerPoint)、アウトルック(Outlook)などの利用スキルを証明できる人気 資格の1つです。

パソコンを使用した仕事や実務の経歴がなくても、MOS資格取得を履歴書に書けば応募先の企業にパソコンのスキルをアピールできます。

エクセル(Excel)とワード(Word)の2つの科目には、一般レベルと上級レベルであるエキスパートがあります。

今回の記事では、いきなりMOS資格試験のエキスパートに合格できるかどうかについて解説しています。

  • エキスパートと一般レベルの違い
  • エキスパートと一般レベルの両方は不要
  • エキスパートは独学でも合格できる
  • エキスパートと一般レベルのどっちを取得するか

について説明しています。

今回の記事では、「365&2019」バージョンついて書いています。

なお、MOS資格の情報の出典は、株式会社オデッセイ コミュニケーションズ「MOS公式サイト」です。(https://mos.odyssey-com.co.jp/

MOSはいきなりエキスパートに合格できるか?

MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)資格試験の試験 科目は個々に独立しています。
だから、いきなりMOS資格試験の上級レベルであるエキスパートを受験することは可能です。
一般レベルに合格していない人も試験対策をすれば、いきなり上級レベルであるエキスパートに合格することも可能です。

エキスパートと一般レベルの違い

難易度の違い

MOS資格試験の上級レベルであるエキスパートと一般レベルとの違いは、難易度ではありません。

出題範囲の違いです。

上級レベル(エキスパート)の出題範囲には、「高度な機能」と記載されています。

「高度な機能」とは、高度なので使い方や覚えることが難しいということではありません。

「高度なことができる機能」ということです。

初心者の人にとっては、一般レベルで出題される機能も上級レベルであるエキスパートで出題される機能も試験対策で初めて覚える機能です。

初めて覚える人にとって上級レベルであるエキスパートと一般レベルには難易 度の違いはありません。

難易度の物差しの一つである合格最低点は公表されていません。

MOS資格試験の公式サイトには、次のように書かれています。

Q 合格点は何点ですか?

A 科目ごとの合格点は公開しておりませんが、1000点満点で550点~850点の範囲が目安となります(科目によってはこの範囲に当てはまらないものもあります)。合格点は試験問題の更新などにより変動することがあります。

合格点は試験終了後にパソコン画面に表示されます。また、試験終了後にお渡しする試験結果レポートにも合格点が記載してあります。

MOS公式サイトはこちら

出題範囲の違い

上級レベルであるエキスパートと一般レベルの出題 範囲の違いは、次のとおりです。

  • ワード(Word)
    • 一般レベル
      文字サイズやフォントの変更、表の作成・編集、作成した文書の印刷など、Wordでの基本 的な編集機能
    • 上級レベル
      スタイル機能や目次・索引作成などの長文機能、他のアプリケーションソフトからのデータ取り込みなど、Wordでの高度な機能
  • エクセル(Excel)
    • 一般レベル
      数式や基本的な関数の作成、セルの書式 設定、グラフ作成など、Excelでの基本的な操作
    • 上級レベル
      ピボットテーブルなどのデータ 分析、条件付き書式や入力規則の設定、マクロの作成・編集など、Excelでの高度な機能

エクセル(Excel)の関数の違い

エクセル(Excel)の上級レベルであるエキスパートと一般レベルの関数の違いについては、次の二つの記事を参考にしてください。

勉強方法と勉強時間の違い

MOS資格試験の上級レベルであるエキスパートと一般レベルの勉強方法と勉強時間に違いはありません。

MOS資格試験の一般レベルに合格していない人が上級レベル(エキスパート)に合格するための勉強 時間は、約80時間です。

初心者の人がMOS資格試験の一般レベルに合格するため人必要な勉強時間と同じです。
勉強方法と勉強時間の内容は、次のとおりです。

  • 基礎知識や基本操作、機能、関数などを覚える 約40時間
  • MOS資格試験対策の練習問題をする      約20時間
  • MOS資格試験の模擬試験をする        約20時間

合格の目安の違い

MOS資格試験の合格の目安は、模擬試験を試験時間40分で90%正解できることです。

MOS資格試験の合格の目安は、上級レベルであるエキスパートも一般レベルも同じです。

MOS資格試験の模擬 試験は、公式サイトで紹介されているテキストに収録されています。

MOS資格試験の公式サイトでは、次の2つのテキストが紹介されています。

  • よくわかるマスターMOS 対策テキスト&問題集(FOM出版)
  • MOS攻略問題集(日経BP社)

テキストに収録されている問題を解き、間違えた問題は解答を見て繰り返し練習してください。

理解できるまで繰り返し練習してください。

受験方法の違い

MOS資格試験の受験 方法は、上級レベルであるエキスパートも一般レベルも同じです。

パソコンで実際のアプリケーションソフトを操作する実技試験です。

試験の形態は、マルチ プロジェクト 形式です。

全国試験一斉試験と随時試験が用意されています。

随時試験はパソコン教室などが試験会場になっています。

両方のレベルの試験に合格する必要はない

MOS資格試験を受験する目的の一つは、就職や転職でスキルをアピールすることです。
一般レベルと上級レベル(エキスパート)では出題範囲が違うので、両方のレベルを取得する方がスキルをアピールできます。
しかし、MOS資格試験の一般レベルと上級レベル(エキスパート)を取得する必要はありません。
理由は2つです。
1つ目の理由は、一般的には、MOS資格試験の上級レベル(エキスパート)に合格していれば、基本的な操作や一般レベルの出題範囲である操作はできると判断してもらえるからです。
MOS資格を取得する理由が就職や転職でスキルをアピールすることであれば、上級レベル(エキスパート)だけでスキルをアピールできます。
2つ目の理由は、一般レベルと上級レベル(エキスパート)を受験は、経済的な負担になるからです。
MOS資格試験の受験料は安くはありません。
就職や転職に必要なお金は使わなければいけませんが、節約できるところは節約してください。
だから、一般レベルと上級レベル(エキスパート)を取得する必要はありません。

参考として、一般レベルと上級レベル(エキスパート)の受験料を記載しておきます。

  • 一般レベル
    • 一般価格 10,780円(税込)
    • 学割価格  8,580円(税込)
  • 上級レベル(エキスパート)
    • 一般価格 12,980円(税込)
    • 学割価格 10,780円(税込)

エキスパートは独学でも合格できる

MOS資格試験の一般レベルに合格していない人でも、独学で上級レベル(エキスパート)に合格できます。
MOS資格試験の学習方法は、一般レベルでも上級レベル(エキスパート)でも同じです。

  • 基礎 知識や基本操作、機能、関数などを覚える
  • MOS資格試験対策の練習問題をする
  • MOS資格試験の模擬試験をする  

一般レベルと上級レベル(エキスパート)で違いは出題範囲です。

上級レベル(エキスパート)対策の練習問題をし、模擬試験を繰り返しすれば合格できます。

また、独学でも家庭教師やパソコン教室、通信講座を利用する場合でも同じです。

家庭教師やパソコン教室、通信講座を利用するメリットの一つは、わからないところを講師(インストラクター)に質問できることです。

勉強をしているとわからないところが出てきます。

わからないこところは、

  • インターネットなどで検索して調べる
  • パソコンに詳しい家族や友人、同僚に聞く

などの方法で、自分で解決できます。

だから、わからないところを自分で解決できる人は、上級レベル(エキスパート)であっても独学で合格できます。

しかし、

  • わからないところを自分で解決できない
  • わからないところを解決するの時間がかかる

のであれば、家庭教師やパソコン教室、通信講座を利用することをおすすめします。

就職や転職の活動でマイクロソフトオフィス製品の利用スキルをアピールしたい人は、早くMOS資格試験に合格したいのではないでしょうか。

わからないところを活用するのも1つの方法です。

どっちのレベルを取得するか

どの資格を取得するかは、取得する目的によって変わります。

MOS資格も同様です。

MOS資格の取得に意味があるかないかは、目的で変わってきます。

MOS資格試験は、科目とレベル、バージョンでわかれています。

科目とバージョン、レベルの区分は、次の表のとおりです。

  • ワード(Word)
一般レベル上級レベル(エキスパート)
Word 365&2019Word 365&2019 エキスパート
Word 2016Word 2016 エキスパート
Word 2013Word 2013 エキスパート Part1
Word 2013 エキスパート Part2
ワード
  • エクセル(Excel)
一般レベル上級レベル(エキスパート)
Excel 365&2019Excel 365&2019 エキスパート
Excel 2016Excel 2016 エキスパート
Excel 2013Excel 2013 エキスパート Part1
Excel 2013 エキスパート Part2
エクセル
  • パワーポイント(PowerPoint)
一般レベル上級レベル(エキスパート)
PowerPoint 365&2019上級レベルはありません
PowerPoint 2016上級レベルはありません
PowerPoint 2013上級レベルはありません
パワーポイント
  • アクセス(Access)
一般レベル上級レベル(エキスパート)
一般レベルはありませんAccess 365&2019
Access 2016上級レベルはありません
Access 2013上級レベルはありません
アクセス
  • アウトルック(Outlook)
一般レベル上級レベル(エキスパート)
Outlook 365&2019上級レベルはありません
Outlook 2016上級レベルはありません
Outlook 2013上級レベルはありません
アウトルック

MOS資格を取得する目的の1つは、就職や転職でエクセル(Excel)やワード(Word)、パワーポイント(PowerPoint)などのスキルをアピールすることです。

エクセル(Excel)やワード(Word)、パワーポイント(PowerPoint)などの基本操作が条件になっている求人に応募するなら、一般レベルでアピールできます。

しかし、高度な機能を使えることをアピールしたいのであれば、上級レベル(エキスパート)を取得していることをアピールすることは方法の1つです。

また、複数のアプリケーションを使えることをアピールしたいのであれば、複数の科目の資格を取得することが方法の1つです。

自分をどのようにアピールしたいかで、選択する科目やレベル、バージョンが変わってきます。

高度な機能を使えることをアピールしたいのであれば、上級レベル(エキスパート)の取得を目標にしてみてください。

エキスパートが必要かどうかを考える

今回は、MOS資格試験の一般レベルに合格せず、いきなり上級レベルであるエキスパートに合格することについて解説しました。
参考にしてください。

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