MOSは何級まであるか?|一般レベルとエキスパートの違いを解説
今回の記事では、MOS資格試験の級について解説しています。
- MOS資格試験のレベル
- MOS資格試験の難易度
- MOS資格試験の勉強方法
- MOS資格のメリット
についても説明しています。
なお、MOS資格の情報の出典は、株式会社オデッセイ コミュニケーションズ「MOS公式サイト」です。(https://mos.odyssey-com.co.jp/ )
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MOSは何級まであるか?
MOS資格には、1級や2級などの区分ありません。
MOS資格には、次の5科目があります。
- ワード(Word)
- エクセル(Excel)
- パワーポイント(PowerPoint)
- アクセス(Access)
- アウトルック(Outlook)
5科目のうち、ワード(Word)とエクセル(Excel)には一般レベルと上級レベル(エキスパート)が用意されています。
各科目、バージョンのレベルの区分は、次の表のとおりです。
- ワード(Word)
一般レベル | 上級レベル(エキスパート) |
---|---|
Word 365&2019 | Word 365&2019 エキスパート |
Word 2016 | Word 2016 エキスパート |
Word 2013 | Word 2013 エキスパート Part1 Word 2013 エキスパート Part2 |
- エクセル(Excel)
一般レベル | 上級レベル(エキスパート) |
---|---|
Excel 365&2019 | Excel 365&2019 エキスパート |
Excel 2016 | Excel 2016 エキスパート |
Excel 2013 | Excel 2013 エキスパート Part1 Excel 2013 エキスパート Part2 |
- パワーポイント(PowerPoint)
一般レベル | 上級レベル(エキスパート) |
---|---|
PowerPoint 365&2019 | 上級レベルはありません |
PowerPoint 2016 | 上級レベルはありません |
PowerPoint 2013 | 上級レベルはありません |
- アクセス(Access)
一般レベル | 上級レベル(エキスパート) |
---|---|
一般レベルはありません | Access 365&2019 |
Access 2016 | 上級レベルはありません |
Access 2013 | 上級レベルはありません |
- アウトルック(Outlook)
一般レベル | 上級レベル(エキスパート) |
---|---|
Outlook 365&2019 | 上級レベルはありません |
Outlook 2016 | 上級レベルはありません |
Outlook 2013 | 上級レベルはありません |
MOSは国家資格かどうかについて解説
MOSは、国家資格ではありません。
MOSは、民間資格です。
マイクロソフト社が主催するエクセル(Excel)やワード(Word)、パワーポイント(PowerPoint)などの資格認定制度です。
しかし、エクセル(Excel)やワード(Word)、パワーポイント(PowerPoint)などのスキルを証明できる資格です。
履歴書の「免許・資格」欄に書けば、採用担当者は応募者のスキルを判断することができます。
一般レベルとエキスパートの違い
MOS資格試験のワード(Word)とエクセル(Excel)には、一般レベルと上級レベル(エキスパート)が用意されています。
MOS資格試験の公式サイトでは、試験レベルについて以下のように説明されています。
- ワード(Word)一般レベル
文字サイズやフォントの変更、表の作成・編集、作成した文書の印刷など、Wordでの基本的な編集機能を理解している方
- ワード(Word)上級レベル(エキスパート)
スタイル機能や目次・索引作成などの長文機能、他のアプリケーションソフトからのデータ取り込みなど、Wordでの高度な機能を理解している方
- エクセル(Excel)一般レベル
数式や基本的な関数の作成、セルの書式設定、グラフ作成など、Excelでの基本的な操作を理解している方
- エクセル(Excel)上級レベル(エキスパート)
ピボットテーブルなどのデータ分析、条件付き書式や入力規則の設定、マクロの作成・編集など、Excelでの高度な機能を理解している方
一般レベルでは、「基本的な機能」、「基本的な操作」と説明されています。
上級レベル(エキスパート)では、「高度な機能」と説明されています。
「高度な機能」とは操作が難しい機能ということではなく、高度なことができる機能ということです。
MOS資格試験は、コンピュータ上で操作する実技試験です。
出題範囲のさまざまな機能を使えるかどうかが問われている試験です。
一般レベルと上級レベル(エキスパート)の違いは、基本的な機能を使えるか高度な機能を使えるかの違いです。
MOS資格の履歴書への書き方
MOS資格を履歴書に書くときは、「資格の名前」、「科目」、「バージョン」、「レベル」の順に書きます。
一般レベルであるスペシャリスト(アソシエイト)に合格した人は、「科目」のあとに「レベル」は書きません。
主催や認定、交付機関名を記入するときは、「マイクロソフト」と書きます。
MOS資格の書き方には、次の3つがあります。
- 英語表示
- カタカナ表記
- 短縮表記
英語 表記、カタカナ 表記、短縮 表記のどの表記方法で記載しても問題はありません。
英語表示
英語で書くときは、
「Microsoft Office Specialist」の後に、「科目」、「バージョン」、「レベル」、最後に「合格」と書いてください。
例えば、MOS 2019のExcel 一般レベルに合格した人は、「Microsoft Office Specialist Excel 2019 合格」と書きます。
カタカナ表記
カタカナで書くときは、
「マイクロソフト オフィス スペシャリスト」の後に、「科目」、「バージョン」、「レベル」、最後に「合格」と書いてください。
例えば、MOS 2019のExcel 一般レベルに合格した人は、「マイクロソフト オフィス スペシャリスト Excel 2019 合格」と書きます。
短縮表記
「Microsoft Office Specialist」を短縮して書くこともできます。
「Microsoft Office Specialist」の略称は「MOS」です。
短縮して書くときは、「MOS」の後に、「科目」、「バージョン」、「レベル」、最後に「合格」と書いてください。
例えば、MOS 2019のExcel 一般レベルに合格した人は、「MOS Excel 2019 合格」と書きます。
何級を履歴書に書きたい人は日商PC
履歴書に資格の「級」を書きたい人には、日本商工会議所が主催している「日商PC検定試験」をおススメします。
日商PC検定試験は、1級、2級、3級、ベーシックに区分されています。
日商PC検定試験の試験科目は、文書作成とデータ活用、プレゼン資料作成です。
文書作成はワード(Word)、データ活用ではエクセル(Excel)、プレゼン資料作成はパワーポイント(PowerPoint)を活用した試験です。
文書作成のレベルは、1級、2級、3級、ベーシックに区分されています。
データ活用のレベルは、1級、2級、3級、ベーシックに区分されています。
プレゼン資料作成のレベルは、1級、2級、3級に区分されています。
MOS試験の難易度
MOS資格試験は何度が高い試験ではありません。
MOS資格試験の対策をすれば合格できる試験です。
MOS資格試験の合格点は公表されていません。
MOS資格試験の公式サイトの「よくあるご質問」には、次のように書かれています。
「科目ごとの合格点は公開しておりませんが、1000点満点で550点~850点の範囲が目安となります(科目によってはこの範囲に当てはまらないものもあります)。
合格点は試験問題の更新などにより変動することがあります。
合格点は試験終了後にパソコン画面に表示されます。
また、試験終了後にお渡しする試験結果レポートにも合格点が記載してあります。」
詳しくは、こちらをご覧ください。
MOS資格試験は過去問題が公表されていませんので、過去問題でエクセル(Excel)やワード(Word)、パワーポイント(PowerPoint)などの自分の実力を確認することはできません。
自分のエクセル(Excel)やワード(Word)、パワーポイント(PowerPoint)などの実力は、模擬試験で確認することができます。
MOS資格試験のエクセル(Excel)に合格できるかどうかの目安は、模擬試験を40分で90%正解できることです。
MOS試験に独学で合格する方法
MOS資格試験の勉強方法を紹介します。
MOS資格試験のに合格するための勉強の流れは、次のとおりです。
- エクセル(Excel)やワード(Word)、パワーポイント(PowerPoint)などの基礎知識や基本操作、機能、関数などを覚える
- MOS資格試験対策の練習問題をする
- MOS資格試験の模擬試験をする
基礎知識や基本操作、機能、関数などを覚える
本や動画を使ってのエクセル(Excel)やワード(Word)、パワーポイント(PowerPoint)などの基礎知識や基本操作、機能、関数などを覚えます。
FOM出版から、「よくわかる Microsoft 2019 基礎」が出版されています。
この参考書は、MOS資格試験の公式サイトでMOS 365&2019 対策教材として紹介されている「よくわかるマスターMOS 365&2019 対策テキスト&問題集」と出版社が同じです。
「よくわかる Microsoft 2019 基礎」でエクセル(Excel)やワード(Word)、パワーポイント(PowerPoint)などの基本操作を勉強すれば、「よくわかるマスターMOS 365&2019 対策テキスト&問題集」に移行しやすいのではないでしょうか。
教材で説明されている操作、機能、関数などを何度もマネてください。
エクセル(Excel)やワード(Word)、パワーポイント(PowerPoint)などの操作はすべて暗記することはできません。
よく使う操作は自然と覚える。
使わない操作は必要ない操作です。
何度かマネをすれば自然とできるようになります。
ポイントは、毎日使うことです。
勉強する間隔を開けないでください。
基礎知識や基本操作、機能、関数などを覚えられます。
MOS資格試験対策の練習問題をする
MOS資格試験の対策教材を使って試験に出題される操作方法や機能、関数などを練習します。
公式サイトでは、MOS 365&2019の対策教材として
- よくわかるマスターMOS 365&2019 対策テキスト&問題集(FOM出版)
- MOS攻略問題集 365&2019(日経BP社)
が紹介されています。
練習問題を解いて、出題される操作方法や機能、関数に触れてください。
MOS 365&2019 対策教材の練習問題を完璧にする必要はありません。
1周か2周で十分です。
不足分は、模擬試験を解くことで習得できます。
MOS資格試験の模擬試験をする
MOS 365&2019 対策教材に収録されている模擬試験をします。
MOS資格試験の過去の問題は公表されていません。
模擬試験を使って、出題傾向をつかみ、出題形式になれてください。
合格の目安は、試験時間40分で90%の正解です。
(本番の試験は、50分です。)
間違えた問題は解答解説を見て、操作方法を覚えてください。
1周目の点数がよくなくても大丈夫です。
2周目、3周目と進めると出題形式に慣れて点数が上がってきます。
ポイントは、短期間に何度も解くことです。
目安は2週間です。
月~金に1回ずつ、土日に合計5回できれば1週間に2周することができます。
間隔をあけると忘れてしまします。
何度も繰り返し、合格の目安である40分で90%の正解率を目指してください。
MOS資格試験を申し込んでから試験日まで約2週間あります。
MOS資格試験を申し込んでから試験日までの期間も重要です。
合格の目安である模擬試験40分で90%取れるようになったからといって安心しないでください。
試験日までの2週間も模擬試験を解いて習得した操作方法などを忘れないようにしてください。
MOS資格のメリット
MOS資格を取得するメリットは大きく分けて3つあります。
- エクセル(Excel)やワード(Word)、パワーポイント(PowerPoint)などのスキルをアピールできる
- エクセル(Excel)やワード(Word)、パワーポイント(PowerPoint)などのスキルを習得できる。
- エクセル(Excel)やワード(Word)、パワーポイント(PowerPoint)などを使った業務・作業を効率化できる。
スキルのアピール
エクセル(Excel)やワード(Word)、パワーポイント(PowerPoint)などのスキルは目に見えません。
就職や転職の面接で確認することはできません。
しかし、MOS資格を取得することで客観的にスキルを証明することができます。
就職・転職活動やビジネスの現場でスキルをアピールするときに活用できます。
スキルの習得
MOS資格試験の対策学習をすることで、エクセル(Excel)やワード(Word)、パワーポイント(PowerPoint)などのスキルを効率よく勉強することができます。
ワード(Word)を取得することで短時間で見栄えの良い文書を作成でき、レポートやビジネス文書の作成で役に立ちます。
エクセル(Excel)を取得することで、表の作成や面倒な計算を簡単に操作でき、データの集計作業が短時間ですることができます。
業務・作業の効率化
MOS資格を取得することでエクセル(Excel)やワード(Word)、パワーポイント(PowerPoint)などのスキルを習得できます。
エクセル(Excel)やワード(Word)、パワーポイント(PowerPoint)などのスキルを習得すれば、機能を検索する手間がなくなります。
だから、仕事での業務作業の効率が向上し、作業の時間を短縮することができます。
MOS公式サイトで紹介されているメリット
MOS資格試験の公式サイトでは、6つのメリットが紹介されています。
- パソコンスキルを客観的に証明
- 対策学習が実務力に直結
- 業務や作業効率が向上
- 就職・転職時の実力アピールに
- 取得結果をスピーディーに活用
- 世界で通じる国際資格
パソコンスキルを客観的に証明
「Excelが使える、Wordが使える」などといった目に見えないスキルを客観的に証明できる。
対策学習が実務力に直結
実際のアプリケーションソフトをコンピュータ上で操作する実技試験なので、資格取得だけではなく、対策学習によってパソコンを使う実務力がつけられる。
業務や作業効率が向上
さまざまな機能を効果的に使いこなすスキルが身につくため、職場でのパソコンを使った業務や作業の効率化が図れる。
就職・転職時の実力アピールに
社会人に必須の資格のため、就職・転職時をはじめ、社内でのパソコンスキルのアピールに効果的である。
取得結果をスピーディーに活用
「合否」の結果は、受験後すぐに判定。取得したその日から履歴書に記載して、就職・転職活動に活かせる。
世界で通じる国際資格
世界的に行われている資格試験。世界共通の「合格認定証」や「デジタル認定証」により、認定されたスキルは世界で通用するす。
MOSは何級ではなく一般か上級
今回は、MOS資格試験の「級」について解説しました。
MOS資格試験には、1級や2級などの級はありません。
参考にしてください。
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