エクセルの掛け算を関数でする方法|PRODUCTの使い方を解説
今回の記事では、エクセル(Excel)の掛け算を関数でする方法について解説しています。
PRODUCT関数を使った方法に加え、基本の「*」記号を使った方法も紹介しています。
クリックできる目次
掛け算の関数でまとめて計算する方法
エクセル(Excel)で複数のセルの数値をまとめて掛け算を計算する関数を紹介します。
複数のセルの数値をまとめて掛け算するときには、PRODUCT関数を使います。
PRODUCTは、引数で指定した範囲内のセルに入力されている数値を掛け算する関数です。
PRODUCT関数の書式は、「=PRODUCT(数値1,数値2,・・・)」です。
エクセル(Excel)で掛け算を計算する基本の方法は、「*」記号を使った数式です。
セルA1とセルB1に入力されている数字を掛け算するときは、結果を表示するセルに「=A1*B1」と入力します。
しかし、掛け算する数値が増えてくと
「=A1*B1*C1*D1・・・・・・」のように
「*」記号の入力やセルのクリックの回数が増えて面倒です。
複数のセルを掛け算するときは、PRODUCT関数を使ってください。
参照するセルの数が増えても、簡単に掛け算することができます。
作業時間を短縮したり入力ミスを減らすことができます。
PRODUCT関数を入力する2つの方法
PRODUCT関数を入力する方法を2つ紹介します。
- ダイアログボックスを使う
- 直接セルに入力する
方法1|ダイアログボックスを使う
ダイアログボックスを使ってPRODUCT関数を入力する手順は、次のとおりです。
- 答えを表示するセルをクリックする
- 関数を挿入するボタンをクリックする
- 「関数の挿入」ダイアログボックスが表示される
- 「関数の分類」から「すべて表示」を選択する
- 「関数名」の「PRODUCT」をクリックする
- 「OK」ボタンを押す
- 「関数の引数」ダイアログボックスが表示される
- 「数値」と「指数」に入力する
- 最後に「OK」ボタンを押す
手順1|答えを表示するセルをクリックする
数式を入力するときは、最初に必ず計算の答え(結果)を表示するセルを選択してください。
エクセル(Excel)の数式や関数は、計算の答え(結果)を表示するセルに入力します。
セルを選択する手順は、次のとおりです。
- 画面に表示されている白色の十字(マウスポインタ)を選択したいセルに移動させる
- マウスの人差し指を載せている左のボタンを押す(クリックする)
手順2|関数を挿入するボタンをクリックする
手順1で答え(結果)を表示するセルを選択したあと、「関数を挿入する」ボタンをクリックしてください。
「関数を挿入する」ボタンをクリックする手順は、次のとおりです。
- 「関数を挿入する」ボタン(fx)に画面に表示されている白色の十字(マウスポインタ)を移動させる
- 白色の十字が白色の矢印に変わる
- マウスの人差し指を載せている左のボタンを押す(クリックする)
「関数を挿入する」ボタンは、エクセル(Excel)の画面上部の列の番号(A、B、C・・・・・)の上の「fx」です。
手順3|「関数の挿入」ダイアログボックスが表示される
手順2で「関数を挿入する」ボタン(fx)をクリックすると、エクセル(Excel)の画面に「関数の挿入」と書かれた四角のボックスが表示されます。
このボックスをダイアログボックスと言います。
(名前は覚える必要はありません。)
手順4|「関数の分類」から「すべて表示」を選択する
表示された「関数の挿入」ダイアログボックスの「関数の分類」の右にある「V」をクリックしてください。
関数の分類が一覧で表示されます。
表示された一覧から「すべて表示」を選択してください。
エクセル(Excel)で使える関数が、「関数の分類」の下の「関数名」にアルファベット順で表示されます。
手順5|「関数名」の「PRPDUCT」をクリックする
手順4の操作で表示された関数の一覧から「PRODUCT」を探してクリックしてください。
「PRODUCT」をクリックする手順は、次のとおりです。
- 関数の一覧の上に白色の矢印(マウスポインタ)を移動させる
- マウスの左右のボタンの間にあるホイール(タイヤのようなもの)を人差し指で回す
- 「PRODUCT」が表示される
- 「PRODUCT」の上に白色の矢印(マウスポインタ)を移動させる
- 人差指を載せているマウスのボタンを押す
「PRODUCT」をクリックすると色が変わります。
手順6|「OK」ボタンを押す
手順5で「PRODUCT」が選択できれば、「OK」ボタンをクリックしてください。
「OK」ボタンをクリックする手順は、次のとおりです。
- 「関数の挿入」ダイアログボックスの右下にある「OK」ボタンに白色の矢印(マウスポインタ)を移動させる
- 人差し指を載せているボタンを押す
手順7|「関数の引数」ダイアログボックスが表示される
手順6で「OK」ボタンをクリックすると「関数の引数」と書かれたボックスが表示されます。
「関数の引数」ダイアログボックスは、ショートカットキーで表示させることもできます。
「関数の引数」ダイアログボックスを表示させるショートカットキーは、
「Shift」キー+「F3」キー
です。
手順8|「数値」にセルを入力する
「関数の引数」ダイアログボックスには、「数値」と書かれたボックスがあります。
「数値」には、掛け算したい数値が入力されているセルを入力してください。
掛け算したい数値が連続したセルの範囲に入力されているときは、セル範囲をドラッグしてください。
とびとびのセルの入力されているときは、「Ctrl」キーを押しながらクリックしてください。
「数値」のことを関数の引数と言います。
手順9|最後に「OK」ボタンを押す
手順8で「数値」に入力できれば「OK」ボタンをクリックしてください。
手順1で選択した答え(結果)を表示するセルに答えが表示されます。
方法2|直接セルに入力する
エクセル(Excel)のPRODUCT関数を直接セルに入力する方法を紹介します。
PRODUCT関数を知っている方や関数の引数に指定する項目について理解している方には、直接セルに入力する方法をおススメします。
PRODUCT関数を直接セルに入力することで、作業の時間を短縮することができます。
PRODUCT関数を直接セルに入力する手順は、次のとおりです。
- PRODUCT関数を使って計算した結果を表示するセルをクリックする
- 「=PRPDUCT(数値1,数値2,・・・・・・)」を入力する
- 最後に「Enter」キーを押す
引数にセルを参照したり数式を指定したりすることができます。
PRODUCT関数のスペルを完璧に覚えていなくても大丈夫です。
セルに「=P」と入力してください。
入力した文字から始まる関数の一覧が表示されます。
表示された一覧からPRODUCT関数をダブルクリックしてください。
引数を完璧に覚えていなくても大丈夫です。
PRODUCT関数を挿入すれば、挿入した関数の近くに引数の説明が表示されます。
引数を指定するときの参考にしてください。
セルに「=P」と入力すると関数の一覧が表示される機能を「数式オートコンプリート」と言います。
掛け算の記号を使った基本の数式
エクセル(Excel)で掛け算の数式で使う記号は、「=」記号と「*」記号です。
エクセル(Excel)で掛け算するときは、「×」記号を使いません。
「*」記号の読み方は、「アスタリスク」です。
掛け算をするとき、「=」記号と「*」記号を使った数式を入力するのが基本です。
数字の「4」と「2」を掛け算したいときは、「=4×2」とは入力しません。
掛け算の結果を表示したいセルに「=4*2」と入力します。
掛け算したい数値が入力されているセルを参照することができます。
セルA1とセルA2に入力されている数値を掛け算したいときは、結果を表示したいセルに「=A1*A2」と入力します。
「=」記号と「*」記号を使った数式を入力する手順は、次のとおりです。
- 掛け算の結果を表示するセルをクリックする
- 「shift」キーを押しながら「=」キーを押す
- 「=」記号が入力される
- A1をクリック(マウスの左ボタンを押す)する
- 「shift」キーを押しながら「*」記号を入力する
- A2をクリックする
- 最後に「Enter」キーを押す
記号を使って掛け算するときは、「=A1*A2」のようにセル番地を参照した数式を入力することをおすすめします。
セルA1やセルA2に入力されている数値を修正したとき、結果が自動的に修正されます。
セルの参照は、エクセル(Excel)の便利な機能の1つです。
掛け算は関数を使って時短する
今回は、エクセル(Excel)の掛け算を関数でする方法について解説しました。
参考にしてください。
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