エクセルで掛け算ができない原因と解決方法

エクセル

今回の記事では、エクセル(Excel)で掛け算ができない原因と解決方法について解説しています。

  • 設定が手動計算になっている
  • 数式で参照しているセルに文字列が入力されている
  • 小数点以下が表示されていない
  • 数式を表示している

などの解決方法を紹介しています。

エクセルで掛け算ができない原因

エクセル(Excel)で掛け算をしたとき、計算できないことがあります。

エクセル(Excel)で掛け算したとき、計算できない例を5つ紹介します。

  • 掛け算の数式で参照しているセルの値を修正したが、結果が修正されない
  • セルを参照して掛け算の数式を入力したが、結果が「#VALUE!」になった
  • 掛け算の数式を列(下)方向にコピーしたが、結果が正しくない
  • 掛け算の数式をセルを参照して入力したが、結果が正しくない。
  • 掛け算の結果ではなく数式が表示されている

設定が手動計算になっている

エクセル(Excel)で掛け算をしたが、

  • 掛け算の数式で参照しているセルの値を修正したが、結果が修正されない
  • 掛け算の数式を列(下)方向にコピーしたが、結果が正しくない

ときの原因は、計算方法の設定が手動になっているからです。

エクセル(Excel)では、数式を自動で計算したり手動で計算したり設定することができます。

計算方法が手動になっていると、掛け算の数式で参照しているセルの値を修正したり、掛け算の数式を列(下)方向にコピーしたりしても再計算されません。

再計算されないときは、手動になっている計算方法の設定を自動に変更してください。

計算方法の設定を手動から自動に変更する手順は、次のとおりです。

  • 「数式」タブをクリックする
  • 「計算方法」グループの「計算方法の設定」の「V」クリックする
  • 「自動」をクリックしてチェックマークをつける

数式で参照しているセルに文字列が入力されている

セルを参照して掛け算の数式を入力したが、結果が「#VALUE!」になった原因は、掛け算の数式で参照しているセルに入力されている値が文字列だからです。

掛け算の数式で参照しているセルに入力されている値が文字列になる原因を2つ紹介します。

  • 数式を入力しているセルの書式設定が「文字」になっている
  • 参照しているセルの数値に「円」や「cm」などの単位をつけて入力している

セルの書式設定が「文字」になっている

掛け算の数式を入力しているセルの書式設定が「文字」になっていると、掛け算の数式を入力したセルには掛け算の結果は表示されません。

入力した掛け算の数式がそのまま表示されます。

セルA1とセルB1の入力されている数値を掛け算する数式をセルC1に入力すると、セルC1には掛け算の結果ではなく数式である「=A1*B1」と表示されます。

セルの書式設定が文字列になっているとき、「標準」に変更してください。

セルの書式設定を「文字列」から「標準」に変更する手順は、次のとおりです。

  • 「ホーム」タブをクリックする
  • 「数値」グループの「数値の書式」ボックスの「V」をクリックする
  • 表示された一覧から「標準」を選択する

数値に「円」や「cm」などの単位をつけて入力している

セルに「円」や「cm」などの単位をつけて入力した数値は文字列になります。

エクセル(Excel)の掛け算で「円」や「cm」などの単位をつけて入力した数値が入力されているセルを参照すると、結果は「#VALUE!」になります。

正しい結果を表示するときは、セルに入力されている「円」や「cm」などの単位を削除してください。

複数のセルに入力されている単位を削除するときは、エクセル(Excel)の「置換」機能を使ってください。

エクセル(Excel)の「置換」機能を使って「円」や「cm」の単位を削除する手順は、次のとおりです。

  • 「ホーム」タブをクリックする
  • 「編集」グループの「検索と選択」の「V」をクリックする
  • 表示された一覧の「置換」をクリックする
  • 「検索する文字列」に「円」や「cm」などの削除したい文字列を入力する
  • 「置換後の文字列」には何も入力しない
  • 「すべて置換」をクリックする
  • 「閉じる」をクリックする

掛け算の数式で参照しているセルに入力している数値に単位をつけたいときは、「セルの書式設定」機能を使ってください。

「セルの書式設定」機能を使ってセルに入力されている数値に単位をつける方法は、「エクセルのユーザー定義で単位を自動でつける方法」を参考にしてください。

小数点以下が表示されていない

エクセル(Excel)の掛け算の結果が合わないときの原因の一つは、セルに表示されている数字の小数点以下が表示されていないからです。

エクセル(Excel)のセルに表示されている数字は、実際に入力されている数字と違うことがあります。

セルに「9.5」と入力したが「10」と表示されることがあります。

セルに入力されている数値の小数点以下を表示する手順を紹介します。

  • 「ホーム」タブをクリックする
  • 「数値」グループの「小数点以下の表示桁数を増やす」をクリックする

「小数点以下の表示桁数を増やす」を1回クリックすると小数点以下が1桁増えます。

小数点以下第2位まで表示したいときは2回クリックしてください。

引数に指定しているセルとSUM関数の結果を表示しているセルの数値の小数点以下を表示すると、掛け算の結果が合っていることが確認できます

数式を表示している

掛け算の数式を入力したセルに掛け算の結果ではなく数式が表示されている原因は、セルに計算結果の値ではなく数式を表示する設定にしているからです。

エクセル(Excel)には、セルに数式を表示させることができます。

数式をセルに表示させる設定をしていると、掛け算の計算の結果はセルに表示されません。

「数式の表示」機能は、数式のエラーの有無の確認等で活用することができます。

エクセル(Excel)の「数式の表示」の設定を解除する手順は、次のとおりです。

  • 「数式」タブをクリックする
  • 「ワークシート分析」グループの「数式の表示」をクリックする

数式が入力されているセルの表示が数式から計算結果に変わります。

まとめ:掛け算ができない原因は5つ

今回は、エクセル(Excel)の掛け算ができない原因と解決方法について解説しました。

参考にしてください。

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