オートSUMができない5つの原因と対処法

エクセル

今回の記事では、エクセル(Excel)のオートSUM機能を使って合計を計算したができなかった原因と対処法について解説しています。

オートSUMができない5つの原因

エクセル(Excel)で集計表の縦一列や横一列を足し算(合計)する方法にオートSUM機能を使う方法があります。

オートSUMができない原因を5つ紹介します。

  • セル範囲内に文字列が入力されている
  • 範囲内に空白セルがある
  • 小数点以下を表示していない
  • 結果を表示するセルの設定が文字列
  • 数式の表示ボタンをクリックしている

原因1|セル範囲内に文字列が入力されている

足し算する範囲内のセルに文字列が入力さえれていると、オートSUM機能を使って合計した結果は正しくありません。

文字列で入力されているセルの値は無視されます。

また、「オートSUM」ボタンを押しても、足し算したい範囲を自動的に選択しません。

「1」や「2」などの数字が入力されている

エクセル(Excel)のセルに入力されている「1」や「2」には、数値と文字列があります。

エクセル(Excel)の「オートSUM」では、文字列である「1」や「2」を合計することはできません。

合計したい数値が文字列のとき、「オートSUM」ボタンをクリックしても合計したいセルを選択することができません。

エクセル(Excel)のオートSUM機能を使って合計するとき、文字列である「1」や「2」を数値に修正してください。

文字列である「1」や「2」などの数字を数値に修正する方法を紹介します。

文字列である「1」や「2」などの数字を数値に修正する手順は、次のとおりです。

  • 「1」や「2」などの文字列が入力されているセルをクリックする
  • 選択したセルの横に「!」記号が表示される
  • 「!」記号をクリックする
  • 「数値に変換する」をクリックする

「数値に変換する」をクリックすると、参照しているセルに入力されている文字列が数値に変換されます。

合計したいセルに入力されている文字列を数値に変換してからもう一度オートSUMボタンをクリックしてください。

合計したい範囲を選択することができます。

「1円」や「1cm」のように単位をつけた数字が入力されているとき

「1円」や「1cm」のように単位がついている数字は、文字列です。

エクセル(Excel)の「オートSUM」では、単位をつけて入力している数値を合計することはできません。

合計したいセルの数値についている単位してからもう一度オートSUMボタンをクリックしてください。

合計したい範囲を選択することができます。

合計を計算する数式で参照しているセルの数値を「1円」や「1cm」のような単位がついた数値にしたいときは、エクセル(Excel)の機能の1つである「セルの書式設定」を使って単位をつけてください。

「セルの書式設定」を使って単位をつける方法については、「エクセルのユーザー定義で単位を数値に自動でつける方法」を参考にしてください。

原因2|範囲内に空白セルがある

合計したい数値が入力されているセルの範囲に空白のセルがあるとき、正しい結果が表示されません。

エクセル(Excel)のオートSUM機能を使えば、合計する範囲は自動的に選択できます。

エクセル(Excel)のオートSUM機能で選択できるのは、数値が入力されている連続したセルの範囲です。

合計したいセルの範囲に空白のセルがあるとき、空白のセルに「0」を入力してもう一度オートSUMボタンをクリックしてください。

数値が入力されている連続した範囲を選択して合計することができます。

原因3|小数点以下を表示していない

セルに入力されている数値の小数点以下が表示されていないとき、合計は一致しません。

エクセル(Excel)には、セルに入力されている値の表示方法(見え方)を変更する機能があります。

エクセル(Excel)のセルに入力されている値と表示を変える設定の一つに、小数点以下の表示を変更する設定があります。

エクセル(Excel)のセルに表示されている数字の小数点以下が表示されていないとき、入力されている数値を四捨五入して表示されています。

セルA1に入力されている「10.3」とセルB1に入力されている「10.4」を足し算する数式をセルC1に入力したとき、セルC1には「10.7」と表示されます。

しかし、小数点以下を表示しない設定をしていると、

  • セルA1に入力されている数値は「10」
  • セルB1に入力されている数値は「10」
  • セルC1の足し算の結果は「21」

と表示されます。

エクセル(Excel)のセルに入力されている数値の小数点以下をすべて表示する方法を紹介します。

セルに入力されている数値の小数点以下を表示する手順は、次のとおりです。

  • 「ホーム」タブをクリックする
  • 「数値」グループの「小数点以下の表示桁数を増やす」をクリックする

「小数点以下の表示桁数を増やす」を1回クリックすると小数点以下が1桁増えます。

小数点以下第2位まで表示したいときは2回クリックしてください。

セルに入力している数値の小数点以下をすべて表示すると、合計が一致していることが確認できます。

原因4|結果を表示するセルの設定が文字列

合計を表示したいセルの書式設定が文字列のとき、数式が表示されます。

セルの書式設定が文字列になっているセルでオートSUMボタンをクリックすると、合計ではなく「=SUM(セル番地:セル番地)と表示されます。

合計を表示したいセルに数式が表示されたとき、セルの書式を変更してください。

セルの書式を設定する手順は、次のとおりです。

  • 書式の設定を変更したいセルをクリックする
  • 「ホーム」タブをクリックする
  • 「数値」グループのボックスの「V」をクリックする
  • 「標準」を選択する
  • 数式バーをクリックする
  • 最後に「Enter」キーを押す

原因5|数式の表示ボタンをクリックしている

エクセル(Excel)には、セルに数式を表示させる機能があります。

「数式の表示」ボタンを押していると、数式を入力しているセルには計算の結果ではなく数式が表示されます。

オートSUM機能を使っても、合計はセルに表示されません。

「数式の表示」機能は、数式のエラーの有無の確認等で活用することができます。

エクセル(Excel)の「数式の表示」を解除する手順は、次のとおりです。

  • 「数式」タブをクリックする
  • 「ワークシート分析」グループの「数式の表示」ボタンをクリックする

数式が入力されているセルの表示が数式から合計に変わります。

できないときは原因をチェックする

今回は、エクセル(Excel)のオートSUM機能を使って合計を計算したができなかった原因と対処法について解説しました。

参考にしてください。

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