エクセルで合計が0になる|計算ができない原因と対処法
今回の記事では、エクセル(Excel)で合計を計算したときの結果が「0」になるときの原因と対処法について解説しています。
合計の結果が正しく表示されないその他の原因も4つ紹介しています。
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エクセルの合計が0になる原因
エクセル(Excel)で合計を計算する方法の1つが、SUM関数をで使って計算する方法です。
エクセル(Excel)のSUM関数を使って合計を計算したとき、結果が「0」になるときがあります。
エクセル(Excel)のSUM関数を使って合計を計算した結果が「0」になる原因は、SUM関数の引数で参照しているセルや範囲内のセルに文字列が入力されているからです。
エクセル(Excel)のSUM関数は、文字列を無視します。
エクセル(Excel)のセルに入力されている値の「1」や「2」には、数値と文字列があります。
エクセル(Excel)のSUM関数を使って文字列である「1」や「2」を合計すると、答えは「0」になります。
「1円」や「1cm」のように単位をつけた数字も文字列です。
エクセル(Excel)のSUM関数を使って「1円」や「1cm」のように単位がついた数字を合計したときも、答えは「0」になります。
合計が0になったときの対処法
エクセル(Excel)で合計を計算したときの答えが「0」になったときは、SUM関数の引数で参照しているセルや範囲内のセルに入力されている値が文字列です。
SUM関数で参照しているセルや範囲内のセルに入力されている文字列を数値に修正してください。
エクセル(Excel)のSUM関数の引数で参照しているセルに入力されている値を数値に修正する方法を紹介します。
数字だけが入力されている
参照しているセルや範囲内のセルに「1」や「2」などの数字だけが入力されている文字列を数値に修正する方法を紹介します。
参照しているセルに「1」や「2」など数字だけが入力されている文字列を数値に修正する手順は、次のとおりです。
- 「1」や「2」などの文字列が入力されているセルをクリックする
- 選択したセルの横に「!」記号が表示される
- 「!」記号をクリックする
- 「数値に変換する」をクリックする
「数値に変換する」をクリックすると、参照しているセルに入力されている文字列が数値に変換されます。
「0」が表示されている合計が、正しい結果に自動的に修正されます。
エクセル(Excel)のSUM関数を使って合計を計算した答えが「0」になったときは、引数で参照しているセルや範囲内のセルに入力されている値が数値か文字列かを確認してください。
単位がついた数字が入力されている
エクセル(Excel)のSUM関数の引数で参照しているセルや範囲内のセルに「1円」や「1cm」のように単位をつけた数字が入力されているときは、単位を削除してください。
「1円」や「1cm」のように単位をつけてセルに入力された数字は文字列です。
文字列が入力されているセルをSUM関数の引数で指定すると結果は「0」になります。
セルに入力した単位を削除してください。
エクセル(Excel)のSUM関数の引数で参照しているセルの数値を「1円」や「1cm」のような単位がついた数値にしたいときは、エクセル(Excel)の機能の1つである「セルの書式設定」を使って単位をつけてください。
「セルの書式設定」を使って単位をつける方法については、「エクセルのユーザー定義で単位を数値に自動でつける方法」を参考にしてください。
0のセルを非表示(空白)にする3つの方法
エクセル(Excel)で合計を計算したときの結果が「0」になったセルを空白(0を非表示)にする方法を3つ紹介します。
- オプションで設定する
- ユーザー定義で設定する
- 条件付き書式を設定する
【方法1】オプションで設定する
エクセル(Excel)のオプションで0のになったセルを空白(0を非表示)にする手順は、次のとおりです。
- 「ファイル」タブをクリックする
- 「オプション」をクリックする
- 「詳細設定」をクリックする
- 「ゼロ値のセルにセロを表示する」のチェックを外す
【方法2】ユーザー定義で設定する
エクセル(Excel)のユーザー定義で0のになったセルを空白(0を非表示)にする手順は、次のとおりです。
- 「ホーム」タブをクリックする
- 「数値」グループのダイアログボックス起動ツール(↘)をクリックする
- 「分類」の「ユーザー定義」をクリックする
- 「分類」に「#」を入力する
- 「OK」ボタンをクリックする
【方法3】条件付き書式で設定する
エクセル(Excel)の条件付き書式で0のになったセルを空白(0を非表示)にする手順は、次のとおりです。
- 「ホーム」タブをクリックする
- 「スタイル」グループの「条件付き書式」「V」をクリックする
- 「セルの強調表示」の「指定の値に等しい」をクリックする
- 「ボックス」に「0」を入力する
- 「書式」の「V」をクリックする
- 「ユーザー設定の書式」をクリックする
- 「色」の「V」をクリックする
- 「白」をクリックする
- 「OK」ボタンをクリックする
- 「OK」ボタンをクリックする
合計が正しく表示されない4つの原因
エクセル(Excel)で合計を計算したとき、結果が正しく表示されない例を4つ紹介します。
- 合計の計算で参照しているセルの値を修正したが、結果が修正されない
- 合計を計算する数式を列(下)方向にコピーしたが、結果が正しくない
- 合計の計算の結果ではなく数式が表示されている
- 合計の計算でセルを参照して入力したが、結果が正しくない。
設定が手動計算になっている
エクセル(Excel)で合計を計算したが、
- 合計の計算で参照しているセルの値を修正したが、結果が修正されない
- 合計を計算する数式を列(下)方向にコピーしたが、結果が正しくない
ときの原因は、「計算方法」の設定が「手動」になっているからです。
エクセル(Excel)では、数式を自動で計算したり手動で計算したり設定することができます。
計算方法が手動になっていると、合計を計算する数式で参照しているセルの値を修正したり、合計を計算する数式を列(下)方向にコピーしたりしても再計算されません。
再計算されないときは、手動になっている計算方法の設定を自動に変更してください。
計算方法の設定を手動から自動に変更する手順は、次のとおりです。
- 「数式」タブをクリックする
- 「計算方法」グループの「計算方法の設定」の「V」クリックする
- 「自動」をクリックしてチェックマークをつける
セルの書式設定が文字になっている
エクセル(Excel)で合計を計算した結果を表示するセルに数式が表示された原因は、合計を計算した結果を表示するセルの書式設定が文字になっているからです。
エクセル(Excel)で合計を計算する数式を入力しているセルの書式設定が「文字」になっていると、数式を入力したセルには合計を計算する結果は表示されません。
入力した数式がそのまま表示されます。
合計を計算した結果を表示するセルの書式設定が「文字」になっているとき、「標準」に変更してください。
セルの書式設定を変更する手順は、次のとおりです。
- 「ホーム」タブをクリックする
- 「数値」グループの「数値の書式」の「V」をクリックする
- 表示された一覧から「標準」を選択する
- 結果が表示されているセルをダブルクリックする
「数値の書式」とは、「数値」グループに表示されているボックスです。
合計を計算した結果に数式が表示されているときは、「数値の書式」のボックスには「文字」と表示されています。
数式を表示にしている
エクセル(Excel)で合計を計算した結果を表示するセルに数式が表示された原因は、セルに「計算結果の値」ではなく「数式を表示」する設定にしているからです。
エクセル(Excel)では、セルに数式を表示させる機能があります。
数式をセルに表示させる設定をしていると、合計を計算した結果はセルに表示されません。
「数式の表示」機能は、数式のエラーの有無の確認等で活用することができます。
エクセル(Excel)の「数式の表示」の設定を解除する手順は、次のとおりです。
- 「数式」タブをクリックする
- 「ワークシート分析」グループの「数式の表示」をクリックする
数式が入力されているセルの表示が数式から計算結果に変わります。
小数点以下が表示されていない
エクセル(Excel)で合計を計算した結果が合わない原因の一つは、セルに表示されている数字の小数点以下が表示されていないからです。
エクセル(Excel)のセルに表示されている数字は、実際に入力されている数字と違うことがあります。
セルに「9.5」と入力したが「10」と表示されることがあります。
セルに入力されている値を確認するときは、数式バーに表示されている値とセルに表示されている値を比べてください。
数式バー表示されている値が入力されている値です。
セルに入力されている数値の小数点以下を表示する手順を紹介します。
- 「ホーム」タブをクリックする
- 「数値」グループの「小数点以下の表示桁数を増やす」をクリックする
「小数点以下の表示桁数を増やす」を1回クリックすると小数点以下が1桁増えます。
小数点以下第2位まで表示したいときは2回クリックしてください。
セルの数値を小数点以下まで表示すると、合計を計算した結果が合っていることが確認できます。
+で文字列を計算したとき
エクセル(Excel)で合計を計算する方法には、、「+」記号を使って計算する方法があります。
「+」記号を使った数式で、「1」や「2」などのような数字だけが入力されているセルを参照したとき、結果は「0」にはなりません。
正しい答えが表示されます。
しかし、「+」記号を使った数式で、「1円」や「1cm」のように単位をつけた数字が入力されているセルを参照したときは、結果は「#VALUE!」になります。
「#VALUE!」とは、
- 入力した数式に問題がある
- 参照先のセルに問題がある
ときにセルの表示されるメッセージです。
合計が0の原因は文字列
今回は、エクセル(Excel)で合計を計算したときの結果が「0」になるときの原因と対処法について解説しました。
参考にしてください。
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