エクセルの合計が合わない原因と解決方法について解説します

エクセル

今回の記事では、エクセル(Excel)で計算した合計が参照しているセルに表示されている数字と合わないときの原因と対処法について解説しています。

  • 小数点以下を表示する方法
  • ROUND関数を使った方法

を紹介しています。

エクセルの合計が合わない原因

エクセル(Excel)で集計表や一覧表の数値を合計したが、参照したセルに表示されている数字の合計と合わない原因を紹介します。

エクセル(Excel)で集計表や一覧表の数値を合計したが参照したセルに表示されている数値の合計と合わない原因は、セルに入力されている数値の小数点以下が表示されていないからです。

エクセル(Excel)には、セルに入力されている値の表示方法(見え方)を変更する機能があります。

エクセル(Excel)のセルに入力されている値と表示を変える設定の一つに、小数点以下の表示を変更する設定があります。

エクセル(Excel)のセルに入力されている数値の小数点以下が表示されていないとき、入力されている数値を四捨五入して表示されています。

セルA1に入力されている「10.3」とセルB1に入力されている「10.4」を合計したとき、「10.7」と表示されます。

小数点以下を表示しない設定で合計するとと、

  • セルA1に入力されている数値は「10」
  • セルB1に入力されている数値は「10」
  • 合計は「21」

と表示されます。

エクセル(Excel)で計算した合計は合っていません。

合計が合わないときの2つの解決方法

エクセル(Excel)の合計が合わないときの解決方法を2つ紹介します。

  • 小数点以下を表示する方法
  • ROUND関数を使った方法

【方法1】小数点以下を表示する

エクセル(Excel)で合計を計算したが合わないときは、セルに入力されている数値の小数点以下をすべて表示してください。

合計が、参照したセルに表示されている数値の合計と一致します。

エクセル(Excel)のセルに入力されている数値の小数点以下をすべて表示する方法を紹介します。

セルに入力されている数値の小数点以下をすべて表示する手順は、次のとおりです。

  • 「ホーム」タブをクリックする
  • 「数値」グループの「小数点以下の表示桁数を増やす」をクリックする

「小数点以下の表示桁数を増やす」を1回クリックすると小数点以下が1桁増えます。

小数点以下第2位まで表示したいときは2回クリックしてください。

セルに入力している数値の小数点以下をすべて表示すると、合計が合っていることを確認できます。

【方法2】ROUND関数で端数処理をする

「10÷3」の結果のように、小数点以下をすべて表示することができないことがあります。

小数点以下をすべて表示できないときは、端数を処理してください。

端数の処理の方法には、

  • 四捨五入
  • 切り捨て
  • 切り上げ

があります。

四捨五入で端数を処理する方法を紹介します。

四捨五入で端数処理をするときには、「ROUND関数」を使います。

ROUND関数の書式は、「=ROUND(数値,桁数)」です。

引数の「数値」には、

  • 四捨五入したい数値
  • 四捨五入したい数値が入力されているセル
  • 「10÷3」のような数式

を指定することができます。

引数の「桁数」には、四捨五入する桁数を指定します。

小数点第2位を四捨五入するときは、引数の「桁数」に「1」を指定してください。

小数点第3位を四捨五入するときは、引数の「桁数」に「2」を指定してください。

引数の「桁数」に「-1」を指定すると1の位を四捨五入します。

引数の「桁数」に「-2」を指定すると10の位を四捨五入します。

ROUND関数を使ってセルに入力している数値の端数を処理すれば、合計を合わせることができます。

ROUND関数の入力する2つの方法

エクセル(Excel)の「ROUND関数」を挿入する方法を2つ紹介します。

  • 直接、セルに入力する方法
  • 関数の挿入ダイアログボックスを使う方法

直接、セルに入力する方法

エクセル(Excel)のROUND関数を結果を表示したいセルに直接入力する方法を紹介します。

ROUND関数を知っている方や指定する引数を理解している方には、直接セルに入力する方法をおススメします。

直接、ROUND関数をセルに入力することで作業の時間を短縮することができます。

ROUND関数を直接セルに入力する手順は、次のとおりです。

  • ROUND関数を使って計算した結果を表示するセルをクリックする
  • 「=ROUND(数値,桁数)」を入力する
  • 最後に「Enter」キーを押す

引数に四捨五入したい数値が入力されているセルを参照したり数式を指定したりすることができます。

ROUND関数のスペルを完璧に覚えていなくても大丈夫です。

セルに「=R」と入力してください。

入力した文字から始まる関数の一覧が表示されます。

表示された一覧からROUND関数を選択してください。

一覧に表示された「ROUND」に、マウスのポインタを移動させてください。

ROUND関数の説明が表示されます。

ROUND関数を完璧に覚えていない人は、参考にしてください。

ROUND関数を入力するときは、ダブルクリックしてください。

引数を完璧に覚えていなくても大丈夫です。

ROUND関数を挿入すれば、挿入した関数の近くに引数の説明が表示されます。

引数を指定するときの参考にしてください。

セルに「=R」と入力すしたときに関数の一覧が表示される機能を「数式オートコンプリート」と言います。

関数の挿入ダイアログボックスを使う方法

「関数の挿入」ダイアログボックスを使ってROUND関数を入力する方法を3つ紹介します。

「関数の挿入」ダイアログボックスを利用する方法は入力項目がわかりやすいので、初心者の方や関数が苦手な方におススメです。

  • 関数ボタン (fx)をクリックする
  • 「数式」タブから選択する
  • ショートカットキーを利用する

関数ボタン (fx)をクリックする

関数ボタン (「fx」)をクリックする手順は、次のとおりです。

  • 関数ボタンは、エクセル(Excel)のタブの下にあります。
  • 関数ボタンをクリックする
  • 「関数の挿入」ダイアログボックスが表示される
  • 「関数の分類」の「V」をクリック
  • 「すべて表示」を選択する
  • 「関数名」に表示された一覧から「ROUND」を選択する
  • 「関数の引数」ダイアログボックスが表示される
  • 引数の「数値」に四捨五入したい数値や数値が入力されているセルや数式を指定する
  • 引数の「桁数」に四捨五入したい桁数を指定する
  • 最後にOK」ボタンをクリックする

「数式」タブから選択する

「数式」タブから選択する手順は、次のとおりです。

  • 「数式」タブをクリックする
  • 「関数ライブラリ」グループの「関数の挿入」をクリックする
  • 「関数の挿入」ダイアログボックスが表示される
  • 「関数の分類」の「V」をクリック
  • 「すべて表示」を選択する
  • 「関数名」に表示された一覧から「ROUND」を選択する
  • 「関数の引数」ダイアログボックスが表示される
  • 引数の「数値」に四捨五入したい数値や数値が入力されているセル、数式をしたいする
  • 引数の「桁数」に四捨五入したい桁数を指定する
  • 最後に「OK」ボタンをクリックする

ショートカットキーを利用する

ショートカットキーを利用する手順は、次のとおりです。

  • 「Shift」キーを押しながら「F3」キーを押す
  • 「関数の挿入」ダイアログボックスが表示される
  • 「関数の分類」の「V」をクリック
  • 「すべて表示」を選択する
  • 「関数名」に表示された一覧から「ROUND」を選択する
  • 「関数の引数」ダイアログボックスが表示される
  • 引数の「数値」に四捨五入したい数値や数値が入力されているセル、数式をしたいする
  • 引数の「桁数」に四捨五入したい桁数を指定する
  • 最後に「OK」ボタンをクリックする

合計が合わない原因は小数点以下

今回は、エクセル(Excel)の合計が合わない原因と解決方法をについて解説しました。

参考にしてください。

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