エクセルで合計ができない4つの原因と解決方法

エクセル

今回の記事では、エクセル(Excel)で合計ができない原因と解決方法について解説しています。

エクセルで合計ができない4つの原因

エクセル(Excel)で合計をできない原因を4つ紹介します。

  • 設定が手動計算になっている
  • セルに文字列が入力されている
  • セルの書式設定が文字になっている
  • 数式を表示している

原因1|設定が手動計算になっている

エクセル(Excel)で合計を計算したが、

  • 合計を計算した数式で参照しているセルの値を修正したが、合計が修正されない
  • 合計を計算した数式を列(下)や行(横)方向にコピーしたが、答えが正しくない

ときの原因は、「計算方法の設定」が手動になっているからです。

エクセル(Excel)では、数式を自動で計算したり手動で計算したり設定することができます。

「計算方法の設定」が手動になっていると、エクセル(Excel)は自動で再計算しません。

合計を計算した数式で参照しているセルの値を修正したり、合計を計算した数式を列(下)や行(横)方向にコピーしたりしても再計算されません。

エクセル(Excel)が自動計算しないので、正しい合計は表示されません。

再計算されないときは、手動になっている「計算方法の設定」を自動に変更してください。

計算方法の設定を手動から自動に変更する手順は、次のとおりです。

  • 「数式」タブをクリックする
  • 「計算方法」グループの「計算方法の設定」の「V」クリックする
  • 「自動」をクリックしてチェックマークをつける

「自動」にチェックマークをつけると合計が正しい数値に修正されます。

原因2|セルに文字列が入力されている

セルを参照して合計を計算したが、

  • 結果が正しくない
  • 結果が「#VALUE!」になった

ときの原因は、合計を計算する数式で参照しているセルに入力されている値が文字列だからです。

「1」や「2」などの数字が入力されている

エクセル(Excel)のセルに入力されている「1」や「2」には、数値と文字列があります。

エクセル(Excel)のSUM関数では、、文字列である「1」や「2」を合計することはできません。

SUM関数の引数に文字列が入力されているセルを指定すると、正しい結果が表示されません。

エクセル(Excel)のSUM関数を使って合計するとき、文字列である「1」や「2」を数値に修正してください。

文字列である「1」や「2」などの数字を数値に修正する方法を紹介します。

文字列である「1」や「2」などの数字を数値に修正する手順は、次のとおりです。

  • 「1」や「2」などの文字列が入力されているセルをクリックする
  • 選択したセルの横に「!」記号が表示される
  • 「!」記号をクリックする
  • 「数値に変換する」をクリックする

「数値に変換する」をクリックすると、参照しているセルに入力されている文字列が数値に変換されます。

表示されている合計が、正しい結果に自動的に修正されます。

エクセル(Excel)のSUM関数を使って合計を計算したが正しい結果が表示されないとき、SUM関数の引数で参照しているセルや範囲内のセルに入力されている値が数値であるか文字列であるかを確認してください。

「1円」や「1cm」のように単位をつけた数字が入力されているとき

「1円」や「1cm」のように、単位がついている数字は文字列です。

エクセル(Excel)のSUM関数を使って合計を計算したときは、正しい結果を表示しません。

「+」記号を使った足し算で合計を計算したときは、「#VALUE!」と表示されます。

「#VALUE!」は、

  • 入力した数式に問題がある
  • 参照しているセルに問題がある

ときに表示されるエラーメッセージです。

合計を計算する数式で単位が付いている数値が入力されているセルを参照しているときは、数字についている単位を削除してください。

合計を計算する数式で参照しているセルの数値を「1円」や「1cm」のような単位がついた数値にしたいときは、エクセル(Excel)の機能の1つである「セルの書式設定」を使って単位をつけてください。

「セルの書式設定」を使って単位をつける方法については、「エクセルのユーザー定義で単位を数値に自動でつける方法」を参考にしてください。

原因3|セルの書式設定が文字になっている

合計を表示するセルに数式が表示された原因は、合計を表示するセルの書式設定が「文字」になっているからです。

合計を表示するセルの書式設定が「文字」になっていると、合計は表示されません。

入力した合計を計算する数式がそのまま表示されます。

セルA1からA10に入力されている数値を合計するSUM関数をセルA11に入力すると、セルA11に「=SUM(A1:A10)」と表示されます。

合計を正しく表示するためには、「文字」になっているセルの書式設定を「標準」に変更してください。

セルの書式設定を変更する手順は、次のとおりです。

  • 「ホーム」タブをクリックする
  • 「数値」グループの「数値の書式」の「V」をクリックする
  • 表示された一覧から「標準」を選択する
  • 結果が表示されているセルをダブルクリックする

数式が表示されているセルに合計が表示されます。

「数値の書式」とは、「数値」グループに表示されているボックスです。

合計を表示するセルに数式が表示されているときは、「数値の書式」のボックスには「文字」と表示されています。

原因4|数式を表示している

合計を表示するセルに数式が表示されている原因は、「数式の表示」ボタンを押しているからです。

エクセル(Excel)には、セルに数式を表示させる機能があります。

「数式の表示」ボタンを押していると、数式を入力しているセルには計算の結果ではなく数式が表示されます。

合計はセルに表示されません。

「数式の表示」機能は、数式のエラーの有無の確認等で活用することができます。

エクセル(Excel)の「数式の表示」を解除する手順は、次のとおりです。

  • 「数式」タブをクリックする
  • 「ワークシート分析」グループの「数式の表示」ボタンをクリックする

数式が入力されているセルの表示が数式から合計に変わります。

合計できない症状から原因を見つける

今回は、エクセル(Excel)で合計が計算できない原因と解決方法について解説しました。

参考にしてください。

こちらの記事もお読みください

Follow me!