エクセルで足し算ができない10の原因と解決方法

エクセル

今回の記事では、エクセル(Excel)で足し算できない原因と解決方法について解説しています。

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エクセルで足し算ができない10の原因

範囲内のセルに入力されている数字を足し算できない原因を10個紹介します。

  • 数式を入力する順番が違う
  • 「=」を入力していない
  • セルに文字列が入力されている
  • 数値に単位をつけている
  • 小数点以下が表示されていない
  • 参照セルが間違っている
  • 設定が手動になっている
  • 書式設定が文字になっている
  • 「数式の表示」になっている
  • 関数名が間違っている

【原因1】数式を入力する順番が違う

足し算ができない原因の一つは、結果を表示するセルに数式を入力していないからです。

エクセル(Excel)を使える人には考えられない原因だと思います。

しかし、私が教えている生徒さんに一番多い原因です。

生徒さんが足し算をする様子を見ていると、足し算するセルを選択し、「+」記号を入力したり「=」記号を入力したりしています。

足し算するセルで入力すると、選択したセルの値が「+」記号や「=」記号に修正されます。

数式を入力するときは、必ず計算の結果を表示するセルを選択し「=」記号を入力してください。

【原因2】「=」を入力していない

足し算ができない原因の一つは、最初に「=」記号を入力していないからです。

最初に「=」記号を入力していないという原因も、私が教えている生徒さんに多い間違いです。

数式は、必ず先頭に「=」を入力します。

小学校のころ、算数の計算で最後に「=」記号は書いていた習慣が抜けないのかもしれません。

エクセル(Excel)で足し算する方法を2つ紹介します。

  • 「+」記号の数式を使った方法
  • SUM関数を使った方法

「+」記号の数式を使った方法

「+」記号の数式を使った足し算の手順は次のとおりです。

  • 計算の結果を表示するセルを選択する
  • 「=」記号を入力する
  • 足し算するセルを選択する
  • 「+」記号を入力する
  • 足し算するセルを選択する
  • 最後に「Enter」キーを押す

SUM関数を使った方法

「SUM関数を使った足し算の手順は次のとおりです。

  • 計算の結果を表示するセルを選択する
  • 「=SUM(」を入力する
  • 足し算するセルをドラッグする
  • 最後に「Enter」キーを押す

オートSUMは「=」不要

「オートSUM」機能は、エクセル(Excel)で足し算が簡単にできる便利な機能です。

「オートSUM」機能を使って足し算するときは、「=」記号は不要です。

「オートSUM」機能を使って足し算する手順は、次のとおりです。

  • 計算の結果を表示するセルをクリックする
  • 「ホーム」タブをクリックする
  • 「編集」グループの「オートSUM(Σ)」ボタンをクリックする

足し算する数字が入力されているセル範囲は自動的に認識されます。

自動的に認識されたセルの範囲は修正できます。

【原因3】セルに文字列が入力されている

範囲内のセルに文字列が入力されていると、足し算の結果は次のようになります。

  • SUM関数のた足し算の結果は「0」になる
  • 「+」記号の数式を使った足し算の結果は「#VALUE!」になる

解決方法

足し算の結果が「0」になったりVALUE!」になったりしたときは、参照しているセル範囲の文字列を数値に修正してください。

数字の「1」や「2」が文字列として入力されていることがあります。

数字が入力されているセルの横に「!」記号が表示されているかそうか確認してください。

「!」記号が表示されているときは、「!」をクリックし、「数値に変換する」をクリックしてください。

【原因4】数値に単位をつけている

「1円」や「1㎝」など単位が付いている数字は文字列です。

範囲内のセルに文字列が入力されていると、足し算の結果は次のようになります。

  • SUM関数のた足し算の結果は「0」になる
  • 「+」記号の数式を使った足し算の結果は「#VALUE!」になる

解決方法

セルに「1円」や「1㎝」など単位が付いている数字を入力しているときは、単位を削除してください。

単位を削除するセルが多いときは、エクセル(Excel)の機能である「置換」を使ってください。

「置換」機能を使って単位を削除する手順は次のとおりです。

  • 「ホーム」タブをクリックする
  • 「編集」グループの「検索と選択」の「V」をクリックする
  • 「置換」をクリックする
  • 「検索と置換」ダイアログボックスが表示する
  • 「検索する文字列」に単位を入力する
  • 「置換後の文字列」に何も入力しない
  • 「すべて置換」ボタンをクリックする

セルの数字に「円」や「cm」の単位がついた数値にしたいときは、エクセル(Excel)の機能の1つである「セルの書式設定」を使って単位をつけてください。

「セルの書式設定」を使って単位をつける方法については、「エクセルのユーザー定義で単位を数値に自動でつける方法」を参考にしてください。

【原因5】小数点以下が表示されていない

セルに入力されている数値の小数点以下が表示されていないときは、正しい足し算の結果が表示されません。

エクセル(Excel)には、セルに入力されている値の表示形式(見え方)を変更する機能があります。

セルに入力されている値の表示を変える設定の一つに、小数点以下の表示を変更する設定があります。

セルA1に「10.3」と入力し、小数点以下を表示しない設定をするとセルA1には「10」と表示されます。

セルA1に「10.5」と入力し、小数点以下を表示しない設定をするとセルA1には「11」と表示されます。

入力した小数点以下をすべて表示しないときは、エクセル(Excel)では入力した数値を四捨五入して表示します。

セルA1に入力されている「10.3」とセルB1に入力されている「10.4」を足し算する数式をセルC1に入力したとき、足し算の結果は「10.7」になります。

しかし、小数点以下を表示しない設定をしていると、

  • セルA1に入力されている数値は「10」
  • セルB1に入力されている数値は「10」
  • 足し算の結果は「21」

と表示されます。

解決方法

範囲内の数字を足し算したが結果が合わないときは、小数点以下を表示してください。

小数点以下を表示する手順は、次のとおりです。

  • 小数点以下を表示したいセルをクリックする
  • 「ホーム」タブをクリックする
  • 「数値」グループの「小数点以下の表示桁数を増やす」ボタンをクリックする

【原因6】参照セルが間違っている

数式で参照しているセル番地が間違っていると、正しい計算の結果は表示されません。

数式で参照しているセルを確認してください。

解決方法

数式で参照しているセルを確認する手順は次のとおりです。

  • 計算の結果を表示するセルをクリックする
  • 「F2」キーを押す
  • 数式で参照しているセルが色付きの枠で囲まれる

【原因7】設定が手動になっている

「計算方法の設定」が手動になっているときは次のようなことが起こります。

  • データを修正しても再計算されない
  • 数式をコピーしても再計算されない

解決方法

再計算されないときは、手動になっている「計算方法の設定」を自動に変更してください。

計算方法の設定を変更する手順は次のとおりです。

  • 「数式」タブをクリックする
  • 「計算方法」グループの「計算方法の設定」の「V」をクリックする
  • 「自動」をクリックする
  • 「自動」の横にチェックマークがつく

「計算方法の設定」を「手動」にした状態で再計算させたいときは、「F9」キーを押してください。

手動の設定の状態で再計算することができます。

【原因8】書式設定が文字になっている

足し算の結果を表示するセルの書式設定が「文字」になっているとき、数式を入力しても答えは表示されません。

結果を表示するセルには数式がそのまま表示されます。

解決方法

計算の結果を表示する手順は次のとおりです。

  • 「ホーム」タブをクリックする
  • 「数値」グループの書式設定の「文字」を「標準」に変更する

【原因9】「数式の表示」になっている

「数式の表示」ボタンを押しているとき、足し算の結果は表示されません。

結果を表示するセルには数式がそのまま表示されます。

解決方法

計算の結果を表示する手順は次のとおりです。

  • 「数式」タブをクリックする
  • 「ワークシート分析」グループの「数式の表示」ボタンをクリックする
  • 「数式の表示」を解除する。

【原因10】関数名が間違っている

「SUM」の関数名が間違っていると、足し算の結果は「NAME?」になります。

例えば、SUM関数をSAMと入力すると、足し算のは「NAME?」と表示されます。

結果が「NAME?」になったときは、関数の名前を確認してください。

できないときはセルを確認

今回は、エクセル(Excel)で足し算できないときの原因と解決方法について解説しました。

参考にしてください。

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