エクセルで「ここからここまで」を合計する方法|初心者でも失敗しないSUM関数の使い方をやさしく解説
Excelで「ここからここまでの足し算」をしたいのに、思ったとおりに合計されなかったり、どこを選べばいいのか迷ってしまう…。
そんな不安、ありませんか? 実は、Excelでは SUM(サム)関数 を使えば、範囲を指定するだけでかんたん・確実に合計できます。
難しい知識は必要ありません。
この記事では、Excelが苦手な方でも失敗せずにできるよう、範囲を選ぶ基本の手順、プラス記号との違い、離れたセルをまとめて足す方法、そして よくあるミスの直し方 までやさしく解説します。
「順番通りにやれば必ずできる」流れにしているので安心してください。今日から“ここからここまで”の足し算がスムーズにできるようになります。
クリックできる目次
“ここからここまで”の足し算はSUM関数が一番ラク
SUM関数は「範囲の合計」に特化した関数
SUM(サム)関数は、選んだ範囲の数字をまとめて足すための関数です。
例えば =SUM(A1:A10) と書くと、A1からA10までの合計が出ます。
難しい名前に見えますが、使い方はとてもシンプルです。
“ここからここまで”と指定するだけでOK(A1:A10のように)
「ここからここまで」を指定するには、A1:A10 のように書きます。
コロン : が「ここからここまで」を表します。
実際には範囲をドラッグして指定するので、手で書く必要はほとんどありません。
[スクショ1:A1からA10をドラッグで選ぶ画面]
まずは基本:セル範囲をSUM関数で合計する手順
入力は“=”から:=SUM( まで入力する
合計を出したいセルをクリックします。
そのセルに =(イコール)を入力します。
次に SUM( と続けて入力します。
[スクショ2:数式バーに =SUM( が表示されている画面]
ドラッグして“ここからここまで”を選ぶ(セル範囲指定)
範囲の最初のセルをクリックします。
そのままマウスをドラッグして範囲の最後のセルまで引きます。
ドラッグを終えたら、選択が反転(濃く)していることを確認します。
数式バーに =SUM(A2:A10) のように表示されます。
[スクショ3:ドラッグで範囲を選択している画面]
Enterで確定するだけ(オートSUMの使い方も紹介)
選択後に Enter を押すと合計が表示されます。
これで「ここからここまで」の合計が完了です。
オートSUM(Σボタン)を使うともっと簡単です。
合計を入れたいセルを選んで、リボンの「Σ」ボタンをクリックします。
または Alt キーを押しながら =(イコール)を押すと自動で =SUM() が入ります。
[スクショ4:Σボタンの位置(リボン)を示す画面]
+(プラス)での足し算との違い(どちらを使うべき?)
=A1+A2+A3…は手軽だが数が多いとミスしやすい
セルが2〜3個なら =A1+A2 のように足すのは手早いです。
しかしセルが多いと打ち間違いや漏れが発生しやすくなります。
SUMなら“指定ミスが少ない”から初心者向け
SUMは範囲で指定するので、セルを一つずつ書く必要がありません。
ドラッグで範囲を指定すれば、人為的ミスが減ります。
初心者や忙しいときはSUMを使うと安心です。
複数範囲や離れたセルも“ここからここまで”で合計する方法
複数範囲をSUM(A1:A5, C1:C5) のように合計する
離れた範囲を足したいときは、カンマ , で区切ります。
例:=SUM(A1:A5, C1:C5) と入力すると、A列の範囲とC列の範囲を合計します。
操作は範囲を選んでからカンマを入力し、次の範囲を選べばOKです。
[スクショ5:複数範囲が数式バーに表示されている画面]
Ctrlを使えば飛び飛びセルも選べる
連続していないセルを選びたいときは、最初の範囲をドラッグします。
次に Ctrl キーを押したまま追加のセルや範囲をクリックします。
これで飛び飛びのセルも一度に選択できます。
最後に Enter を押すと合計が出ます。
※操作の前にセルが非選択状態であることを確かめてください。
[スクショ6:Ctrlで複数範囲を追加選択している画面]
よくあるミス・合計されない原因と対処法
文字列の“数字”は合計されない(書式の確認方法)
数字のように見えるセルでも、文字列(テキスト)になっていると合計されません。
セルを選んで、数値の右揃えになっているかを確認します。
数値として認識されていない場合は、セルの書式を「数値」に変更します。
[スクショ7:セル書式の変更画面]
範囲が1つズレて合計がおかしい時のチェック方法
合計が合わないと感じたら、合計セルをクリックします。
数式バーで =SUM(…) の中身を確認します。
表示されている範囲が、意図した開始セルと終了セルかを確かめます。
必要なら、範囲を再ドラッグして選び直してください。
[スクショ8:数式バーで範囲を確認する画面]
空白セル・0・エラーがあるときの注意点
空白セルは基本的に無視されます。
0(ゼロ)は合計に含まれます。
VALUE! のようなエラーがあると計算に影響する場合があります。
エラーがあるときは、エラーの原因(数式の間違い、参照セルの文字列など)を先に直してください。
最後に(短いまとめ・安心の一言)
まずは小さな表で =SUM(ドラッグで範囲指定) を試してみてください。
順番通りに操作すれば、今日から「ここからここまで」の合計が迷わずできます。
わからないときは、合計セルをクリックして数式バーを見れば原因が分かることが多いです。
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きっと作業がもっとスムーズになりますよ。
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