Excelで文字列を先頭や末尾に追加する方法|苦手でもできる3つの便利ワザ
「エクセルのセルに文字を追加したいけど、やり方がわからない…」そんな経験はありませんか?仕事でよく使う操作だからこそ、簡単に覚えておくと安心です。
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セルの文字列に追加するには「&演算子」を使うのが便利
Excelでセルに入力されている文字列に別の文字を追加する方法はいくつかありますが、最もシンプルで覚えやすいのが「&演算子(アンパサンド)」を使う方法です。この方法なら関数を覚える必要がなく、普段の入力の延長でサクッと操作できます。
例えば、A1セルに「大阪市」と入力されているとします。この文字列の末尾に「北区」と追加したい場合、次のように入力します。
- 手順1:追加結果を表示させたいセル(例:B1)を選択
- 手順2:「=A1&"北区"」と入力
- 手順3:Enterキーを押す
すると、B1セルに「大阪市北区」と表示されます。同じように先頭に追加したいときは「="大阪府"&A1」と入力します。
このように「&」を使うと、住所や商品名などのデータを簡単に結合できます。PC初心者の方でも直感的に扱えるのが大きなメリットです。
演算子で簡単に文字を結合する方法
実際のビジネスシーンでは、住所データに「県名」を追加したいケースがよくあります。例えば、A1セルに「和歌山市」と入力されていて、先頭に「和歌山県」を付けたい場合は次の手順です。
- B1セルに「="和歌山県"&A1」と入力
- Enterキーを押すと、B1セルに「和歌山県和歌山市」と表示
同じ方法で末尾に追加することも可能です。たとえば、「=A1&"支店"」と入力すれば「和歌山市支店」と表示されます。
また、複数の要素を組み合わせることもできます。例:「="〒"&C1&" "&A1&D2」と入力すると、郵便番号(C1)と住所(A1、D2)をまとめて結合できます。
「&演算子」を使うと、文字列の作成や管理がとてもスムーズになります。特に住所や顧客名簿のように複数のセルを組み合わせたい場合に便利です。
複数セルをまとめて追加したいときのコピー&フィル操作
1つのセルで「&演算子」を使って文字を追加できたら、複数のセルにまとめて処理を適用したくなると思います。そのときに役立つのが「コピー」と「フィル(オートフィル)」です。
例えば、A列に名前が縦に並んでいるとします。この名前の末尾に「様」を追加するには、B1セルに「=A1&"様"」と入力します。そのあと次の手順を行います。
- B1セルをコピー
- 下方向にドラッグして貼り付け、またはオートフィルを利用
すると、A2には「田中様」、A3には「佐藤様」というように、自動で文字列が追加されていきます。
この操作を覚えておけば、数十件、数百件のデータでも一瞬で処理できます。大量の名簿や商品データを扱う仕事で特に重宝する方法です。
表示形式や書式設定を活用して見た目だけ追加する方法もある
実際のデータには影響を与えず、「見た目だけ文字を追加する」方法もあります。これは数値や日付データに単位や記号を付けたいときに便利です。
例えば、A1セルに「1000」と数値が入力されているとします。これに「円」という単位を付けたい場合は、セルの書式設定を使います。
- A1セルを選択して右クリック →「セルの書式設定」
- 「表示形式」タブを選択
- 「ユーザー定義」で「0"円"」と入力
すると、セルには「1000円」と表示されますが、実際のデータは数値のままです。そのため、計算に使うときも正しく処理されます。
この方法は、単位(kg、m、%)や区切り文字を見せたいときにも応用できます。文字列の追加が必要な場面では、書式設定を使う方が便利な場合も多いのです。
まとめ|自分に合った方法を選んで文字列をラクに追加しよう
エクセルでは「&演算子」や「書式設定」で簡単に文字を追加できます。